過ぎたるは何とやら?
3月も今日で終わり。
明日が新年度のスタートという方も多いと思う。
そこで最近の住宅に感じていることを少し・・・
最近の住宅は、トイレに入れば自動で蓋が開き、用が済めば勝手に水が流れ、手を差し出せば水が出る。
これらを、便利と捕らえるか過剰ととらえるか?
子供時代、不便なくらしが当たり前だった私には、後者と思える。
個人的には、家中の段差を無しにするという考えにも少し?を感じている。
段差がある事を認識し、それに対応する能力が人間や動物には備わっている訳で、しかも一歩外に出れば、段差が皆無である等あり得ない。
それは健康だから・・・と言われればそれまでの話しであるが・・・
昭和初期生まれの70歳~80歳の方に、徒歩や自転車でかなりの距離の移動をし、段差の多い古い住宅を元気に歩きまわる人を多く見かける。
その様子は、ともすれば60代の私より脚力が勝っているのではと思う。
つまり日常生活が運動だった訳である。
そう考えると、今の過剰な安全と便利さの先には、大きな落とし穴が待っているのかもしれない。
ムムッ!住宅の中に、自然に脚力を付ける仕掛けを考えなくては・・・棟梁